
テイクアウトの需要はコロナ禍でどう変化した?飲食店は始めるべき?
2020.07.01
コロナ禍によって、ダメージを受けている飲食店が多い中、お店の味を自宅で楽しむことができるテイクアウトの需要が伸びています。
外食を控える人が多い今、新たにテイクアウトサービスを始める飲食店も増えてきました。
多くの飲食店のオーナー様が注目しているのが、今テイクアウトを始めるべきなのか、テイクアウトの需要はどのように変化しているのかということです。
今回は、コロナ禍によって変化したテイクアウトの需要について紹介していきます。
目次
テイクアウトの需要は拡大傾向!
株式会社ぐるなびが行った調査によると、コロナ禍で外出自粛要請が出ていた4月頃、全体の6割以上がテイクアウトを利用しているという結果がでました。
調査実施概要

調査期間:2020年5月12日(水)~5月13日(木)
調査方法:WEBアンケート
回答者 :20~60代のぐるなび会員2,992人
テイクアウト利用率は全体の60%以上
直近一ヶ月(4月12日〜5月13日)に飲食店のテイクアウトを利用した人は、全体の61.5%を占めています。
また、外食の頻度が高い人ほどテイクアウトを利用する傾向にあり、外食ができないこのご時世には需要が高まっていると言えます。
客足が遠のき、外食産業は大きなダメージを受けていますが、テイクアウト産業の導入が流れを変える一手になりそうです。
テイクアウトの検索需要も急上昇
テイクアウトを求めるユーザーが増えたことにより、テイクアウト関連のキーワードを検索する人が増えています。
こちらは「テイクアウト」と「お持ち帰り」の検索回数の傾向を、Googleトレンドのデータで参照したものです。

緊急事態宣言が発令され、外出自粛が要請された4月頃から、キーワードの検索回数が増加しています。
特に、テイクアウトの需要は急増しており、自宅や会社の近くでテイクアウトができるお店を探している人が多いと予想されます。
お客様にとってメリットたくさんのテイクアウト
テイクアウトの需要が高まっていますが、それもそのはず。
お客様にとってもメリットがたくさんあるため、1度利用するとその便利さの虜になってしまうという人も多いようです。
例えば、テイクアウトであれば料理を準備したり片付けをする必要がありません。
予約をして取りに行って、食べ終わったらゴミを捨てるだけでOKです。
家事や育児に追われている共働きの家族の救世主です。
また、デリバリーと違い、テイクアウトは事前に予約しておけば待ち時間が発生しません。
時間を無駄にしたくない人や、食事の時間が限られている人、例えば仕事の休憩中の食事などではテイクアウトが便利です。
利用する人にとってはメリットが多く、お気に入りのお店でテイクアウトが導入されると嬉しいという声もあります。
テイクアウトの需要拡大にどう対応すべきか
緊急事態宣言が解除された今も、外食を控えている人も多く、生活様式の変化についても言及されています。
しかし、新型コロナウイルス収束後には外食をしたいという声も多く、外食への意欲も高まっています。
テイクアウトで要望に応える

このような状況の中で飲食店ができるのは、店内飲食と同じメニューをテイクアウトで提供することではないでしょうか?
店内で飲食ができることを待ち望んでいる人に少しでも喜んで貰いたいと、テイクアウトを始める飲食店も増えています。
また、子どもが学校に行けず家で長い時間を過ごす中で、料理を作る時間を確保できない家庭も出てきています。
需要に合わせたサービスを提供することは、お客様の満足度を高めることはもちろん、厳しい状況を乗り越える手段にもなるでしょう。
需要の高いテイクアウト商品とは?
お店の味を自宅や会社で味わうことができる手軽さや利便性の高さに魅力を感じている人も多く、需要に合わせたテイクアウト用のメニューを準備することが大切です。
【例1】ファミリー向け

郊外や住宅街付近にある飲食店では、家庭で食べることができるテイクアウトメニューの需要が高いと考えられます。
子どもがいる家庭が巣ごもり期間を過ごすための昼食・夕食向けのテイクアウトができることが理想です。
また、休日に出かけることができず外食の機会も減り、料理のレパートリーも限られる中で、自宅では作りにくい料理をテイクアウトできるようにするのもおすすめです。
お弁当や、みんなで食べることができるお惣菜、スイーツやオードブルなどの需要も高いでしょう。
【例2】働く人向け

外出自粛中も働かなければならない人が多いですが、飲食店の休業によりランチ難民になっている人がたくさんいます。
オフィス街、市役所や医療機関の近くでは、一人で手軽に食べることができるお弁当やランチBOXなどの需要が高いといえるでしょう。
すぐに提供できることや価格が高すぎないこと、コンビニで売られているものよりも高品質であることが求められるでしょう。
【例3】単身層向け

夕食を中心に外食の機会が多い単身層向けに、一人用のお弁当やお惣菜の需要が高いと言えるでしょう。
自宅で温める、焼く、茹でるなど簡単な調理をすることでより美味しく食べることができるテイクアウトメニューなどもおすすめです。
需要の高まるテイクアウトに対応しよう
今回は、コロナ禍によって変わるテイクアウトの需要の変化について紹介しました。
今回の自粛期間を経て、改めてテイクアウトの利便性の高さを認識し、魅力を感じている人も多いことでしょう。
テイクアウトを飲食店を救う一手として活用しましょう。